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2011年12月16日 / filemakerschool

You Chaged My Life

年の瀬も押し迫ってきましたね。

今年は、東日本大震災を始め、大きなニュースがたくさんあった年でした。

東日本大震災と同じくらい、私にとってあまりにもショッキングだったこと。

それは、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなったことです。

私が、スティーブ・ジョブズ氏の訃報を耳にしたのは、今朝の「特ダネ」(フジテレビ系列)の番組でだした。

いつかはこのときがくるであろうことは、ここ数年前から想像していたこと。

そのXデーがついに来てしまったのです。

今こうやって、彼が世に出したMacで、このブログを書いています。

今の私があるのは、彼のおかげです。

彼が私の人生を変えた。

それは確かなことです。

「数学や物理が苦手な私が、コンピュータなんて使えるわけがない。」

そんな私のコンピュータへの偏見を払拭してくれたのが、Macintoshとの出会いでした。

「コンピュータは、単なる”道具”に過ぎない。それを、どう、何に使うかのほうがずっと大切なんだ。」

そんなMacintoshのコンセプトに大いに感動しました。

私がMacintoshに出会った頃は、まだまだ「コンピュータは難しい。」と思っている人がほとんどだった時代。「こんな私でもコンピュータが使えるんだ!みんな知らないだけなんだ!知らないなんてもったいない。もっと知ってもらいたい!」

そう思って、AppleCenter江坂のトレーナーに応募。面接で思いの丈を熱く語り、みごと約150人の応募者の中から、私が1人採用され、AppleCenter江坂のトレーニングのすべてを任されました。

スティーブ・ジョブズがいなければ、Macと出会っていなければ、まちがいなく今の私はない。

そして、これを読んでくださっている、すばらしいみなさんとも出会えてはいないでしょう。

そんな私の人生を変えたジョブズ氏の基調講演を、一度だけ聴いたことがあります。

MacWorldExpoが幕張メッセで開催されていたとき、来日したジョブズ氏の基調講演を聴いたのです。

白いシャツに茶色のカーディガン、そしてGパンというスタイルで舞台に立ったジョブズ。

英語が大の苦手の私は、同時通訳機をレンタルしました。

“Simple”という言葉を多用した彼の講演の英語はとてもわかりやすく、彼のデモと同じくシンプルでした。同時通訳を聞くより、直接彼の言葉を聞いたほうがずっと心に響くものでした。おかげで途中で翻訳機がうっとおしくなり、外してしまいました。

その後、彼はエキスポ会場に現れました。

その時、ちょうど私は神田敏晶さん達と一緒に歩いていたのですが、ジョブズを見つけた神田さんは”Hey! Jobs!! How are you?”と声をかけ、右手を差し出されました。

すると、ジョブズ氏は気軽に神田さんと握手をしたのです。

その時のジョブズと私の距離は30センチ。私も手を出せば、たぶん握手をしてくれたでしょう。なのに、私は「この人が、私の人生を変えたんだ!」と思うと、硬直してしまい、へらへら笑いながらただつったっているだけのへんな日本人になってしまいました。

その約1時間後、ジョブズは1人のお連れと2人きりでぽつんとアップルブースに立っていました。不思議と周りには誰もいませんでした。

ニコラス・ケイジか、阿部寛か、それともスティーブ・ジョブズか….と、いうほど、ジョブズはとても背が高かった。

その後ろ姿をじっと見ながら、やっぱり声がかけられなかった私は、彼から5メートルほど後ろに離れたところで、ぼそっとこうつぶやきました。

You changed my life.

あなたが、私の人生を変えたんです。

スティーブ・ジョブズ。

私にすばらしいものをたくさんくれた人。

いや、私にだけじゃない。

人類にすばらしいものを与えてくれた人。

ありがとう、ジョブズ。

そんなありきたりな言葉では片付けられないけれど、今はそれしか浮かばない。

あのとき、握手をしてもらっていたらなぁ、と今でも悔いが残ります。

そんな悔いの残ることがないよう、これからの人生を送りたい、そう思います。

スティーブ・ジョブズ in MacWorldExpo'99

1999年Macworld Tokyoにて、ステージの映像を鑑賞するジョブズとフィル・シラー。(http://ism.excite.co.jp/digital/rid_E1317950178005/pid_2.html)